北村建築設計事務所

キタムラセッケイBlog

「蟻ヶ崎台の家」

松本市街地の高台にある住宅地に計画中の住まいを提案させていただきました。

一年前に家づくりのご相談をいただいたDさんご家族。
土地探しのお手伝いをさせていただきながら、これまで家づくりの計画を進めてきました。
やっと巡りあった土地は、松本平の眺望と遮るものがない開放感を得られる魅力的な立地条件です。

東西に細長い敷地形状は、間口が狭く奥行きが長いので、細長い敷地形状に合わせて建物を配置すると、南北の空きスペースが細長く、使い道の難しい外部スペースになってしまいます。
狭いながらも、この外部スペースをどう生かす事が出来るかを考え、建物を敷地形状からわずかに振る事によって生まれる余白を、有効に機能するように考えました。

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これまで時間をかけて、住まいのイメージを丁寧にお話いただいたおかげで、Dさんご家族が暮らしている様子を想像できるような計画案になったように思います。

建主さんからもご自身の住まいとして、違和感のない計画案になったと言って頂けたので、一安心いたしました。

坂道を上がり、わが家へ向かう気持ちを優しく迎え入れてくれるような佇まいとなることを、大切にしたいと思います。