北村建築設計事務所

キタムラセッケイBlog

「軒の出」と「軒高」

「庭と暮らす家」は下屋の建方が完了して、家の骨格が分かるようになってきました。

今日は、建主Eさんと一緒に、居間に座ったときの目線を考慮しながら下屋の「軒の出」を決定しました。

「軒の出」は、日差しや室内からの落ち着きを決定する重要な寸法ですが、家の高さを決める「軒高は」家の骨格を決定するさらに重要な寸法です。
「庭と暮らす家」の「軒高」はかなり低く、周辺のハウスメーカの住宅と比べると1メートル以上低い寸法です。

設計段階での建主さんからの要望は、限界まで「軒高」を押さえて、地に足のついた落ち着いた雰囲気にしたいとのことでした。

体に合わない服と同じで、部屋の大きさや暮らしぶりに合わない大きすぎる家では快適な暮らしは望めません。

現場を見ながら、21坪という小さな家に相応しい丁度良い高さ、に納まったかなと思いながらも、あと5センチ低くても良かったのかな、と建主さんとお話しました。

上棟時に低い軒高を確認