北村建築設計事務所

キタムラセッケイBlog

信州の暖房 薪ストーブの暖かさ

冬の暖房に薪ストーブを使いはじめて5年、寒くなく、暑くなく非常に快適です。
熱の伝わり方には大きく「輻射」「対流」「伝導」の三つがあって、さまざまな暖房もこの作用を使ったもの。

薪ストーブから発する熱は「輻射」と「対流」 によって室内を暖めます。薪ストーブが快適なのは、壁・天井・床に蓄熱された熱が再び放熱されて室温を安定してくれるところにあります。

空気を暖めるエア コンやファンヒーターと違い、放射熱は電磁波なので空気を媒体としていません。気温が高いだけの部屋は換気をすると熱が空気と一緒に出て行ってしまい、すぐに寒くなりますが、放射熱は空気の影響を受けないので、床・壁・天井が適度に暖かく、放射熱が確保できている部屋は冬でも通気が可能。
断熱をしっかりして蓄熱する工夫で、開放的な日本の住まいを、と考えています。
最近は放射温度計であちこち計り回るのが日課で、家族には怪しがられています。

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