北村建築設計事務所

キタムラセッケイBlog

外壁板張り

「富士見の民家再生」の外壁には、雨風から古い骨格を守るために杉板を張っています。

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板張りは雨風にさらされると、カビが生えたり紫外線で焼けて、どうしても部分的に色変わりしてしまいます。

雨でぬれても乾きやすい状態にしておけば、そう簡単に腐ることはありませんが、経年変化による色変わりが気にならないように、木材保護目的の着色剤を塗装することが一般的です。

しかし、この手の塗料は数年置きに塗り替えることが前提ですので、メンテナンスもなかなか大変。

今回使用した「ウッドロングエコ」という塗料は、木の表面を酸化させ、腐朽菌を入りにくくする木材保護材で、メンテナンスフリーというものです。

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強制的に経年変化させ色むらを押さえることが出来て、ペンキのような塗幕もないので、木の自然な風合いを生かせます。