「富士見の民家再生」その後
竣工して5年、八ヶ岳の麓、富士見町にある古民家を、週末別荘に再生したOさんのお宅に伺いました。
工事前は長い間繰り返されてきた増改築によって痛みも進み、風通しも悪く暮らしにくい状態でした。工事ではオリジナルの骨格を生かし、出来るだけコンパクトに建物を整えて、週末住宅としての機能と、里山の良さを活かした住まいとなるよう考えました。
工事前の様子。手前の増築部分と土間の半分を撤去して建物を小さくしました。
ウッドロングエコを塗った板壁も、雨風に洗われて良い表情になっています。土間廻りの格子戸はOさんが古道具屋さんで見つけたもの。
都内にお住まいのOさん。石だらけだった庭も奥さんがコツコツと手を入れて芝庭に。最近は別荘暮らしが忙しく、たまに都内に帰る生活に逆転したようです。庭に面した大開口は、引込み式の木製建具。
そとん壁の外壁。自然に変化する木部と良く馴染んでいます。
生活の一部になっている薪割り。薪割りはご主人の担当だそうです。手をかけている暮らしは美しいですね。
手作りキッチンは大工さんに作ってもらった台に厨房メーカーに特注したステンレストップを乗せています。暖房は床暖と薪ストーブの併用です。壁は素朴な中塗り仕上げ。
丁寧な暮らしぶり、庭も畑も素敵でした。
Oさん、ありがとうございます。