「真の日本のすまい」表彰式に行ってきました
昨年竣工した「土庇のある家」
この家づくりで考えたことを、昨年末に開かれた第6回「真の日本のすまい」提案競技に応募しました。
先日審査結果の連絡があり、私どもの提案が優秀賞(住宅保証機構理事長賞)を頂ける事になりました。
・建主のkさんの自然体で取り組まれた家づくり
・アトリエデフのすまいづくりにたいする挑戦
・私どもの日本のすまいに対する想い
この三つが評価いただけたのかなあと嬉しく思います。
先日、表彰式に行ってきました。講評していただいた審査員の方と直接お話が出来、貴重な時間となりました。これを励みにがんばって行きたいと思います。
以下、講評コメントです
「本提案は地場産の木・土・紙などの自然素材にこだわりをもって造られており、経年美を意図して建てられたものである。時の経過を感じる住まいは、そこ に住まう家族に、懐かしさを感じさせ、家族の絆を強め、人格形成の場となり、環境に調和しながら風景にとけ込んでいく。定尺材による主架構は、2間の梁間 を基準として簡明な木組みをなしている。上屋と下屋の構成はそれぞれ明瞭に、主室と水周りに分節され、構造と平面が有機的に一体化している。架構が簡明な ため将来の間取りの可変性が高く、高耐久の構造共々長寿となっている。データマップによると、長野県伊那郡辰野町は、夏の湿気が少なく日差しが強いため、 深い軒が有効とされている。本提案は土庇を有効に用い、夏は強い日差しを遮り、土庇に面した大きな開口部は谷筋に吹く風を取り入れ快適である。長い冬の 間、土庇・玄関土間・勝手土間は外部へつながり、農作業や薪割りなどの屋外作業の場であるばかりでなく、近隣交流の場ともなっている。提案者が伝統工法を 通して、長寿命の家造りを心がけていることが評価される。」
優秀賞 住宅保証機構理事長賞 土庇のある家 「決めごと」を考えたすまい