北村建築設計事務所

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「美ヶ原温泉 金宇館 本館 改装工事」浴室棟 上棟

松本市で工事中の「美ヶ原温泉 金宇館 本館 改装工事」

今回の工事で建て替えることになった浴室棟が無事に上棟しました。

敷地内に大きな高低差があり、土留めを兼ねた庭工事、隣地境界の擁壁工事が同時進行する難しい工程です。

設備配管も狭い範囲でのルート設定が難しくとても手間のかかる工事になりました。

露天風呂は庭との連続性を出すために浴槽内に庭石がからむ難しい工事。

先行してアスファルト防水工事を行い、庭石部分との隙間にコンクリートを充填して、漏水が起きないようにしています。

新しい浴室棟は、露天風呂に木造の屋根がかかる素朴な構成としました。

耐久性を上げるため、木部はすべて桧材を使っています。長い間の水気で木部は必ず影響を受けるので、安全性を確保するため、部材断面は2割増しとしています。継ぎ手仕口は長ほぞ込み栓仕様として、金物を補助的に使うようにしています。

 

今回の工事は上棟までに多くの難関がありましが、工事関係者の皆さんのチームワークで無事に上棟することができました。

工事関係者の皆さん、ありがとうございました。

上棟、おめでとうございます!