古民家、中古物件選びのポイント
現在、長野市の伝統的建造物群保存地区で古民家改修のご相談をいただき、調査をはじめています。
最近、都心から信州へ移住を検討される方が増えてきました。
皆さん、古民家や中古物件を手に入れて、少しづつ新しい暮らしを始めたいと考えられている方が多いようです。
そのような方からよくご相談を頂くのが、
「古民家や中古物件を探すときのポイントはなんですが?」です。
古民家や中古物件にも色々ありますが、まずはその建物が「戦前」のものか「戦後」のものかで、手の入れ方や、暮らし方が大きく変わってきます。
「戦前」のものは、しっかりした骨組みを持ち、造りが良く、おおらかな間取りのため大きな増改築にも耐えられ、多少痛んでいても手を入れた分だけかならず良くなります。
一方、残念ながら「戦後」のものは経済性優先で簡単に作られたものが多いので、増改築の制約も多く、見えないところで痛みが進んでいて、お金がかかる割には、あまり効果が目に見えてこない部分があります。
また、建物の持っている本来の善し悪しより、痛みが少なく立地が良いなどの中古物件は売りやすいので不動産情報として良く出てきますが、「戦前」のもので痛んでいるけど手を入れるととても良くなる物件というのは、なかなか情報として出てこないのが現状です。
最近は移住者や古民家に自分で手を入れて住みたいと考えている若い方も増えて来ました。
長野県の「楽園信州空き家バンク」などのサイトにも情報がでてきていますので、参考にしてみてもよいかと思います。
古い建物の良さを生かして、これからの住まいを考える場合、
ポイントは「戦前」のものか「戦後」のものかというのが一つの判断材料になるはずです。