緑のちから
先月完成した「桜並木の家」
継続していた造園工事が、ほぼ終了しました。
黒の板壁と新緑の緑は、これ以上ないほど絶妙な配色で、足下も落ち着き、建物も土地に馴染んできたように思います。
三角形の変形敷地の上、道路後退の法規制により自分の敷地であるにもかかわらず、建物を建てることが出来ないスペースができてしまう悪条件。
そこで、隣接する桜並木の遊歩道を気に入っておられた建主さんと相談して、三角形敷地の先端部はあえて塀で囲わずに、町の人も楽しめるように植栽スペースとして解放し、道路後退した部分の塀沿いには山吹を植え、遊歩道を利用する人も楽しめるような植栽をしようということになりました。
外に解放されたスペースには見事な山桜の株建ちが植えられ、遊歩道を利用する人ばかりではなく、リビングからも塀越しに借景として楽しむことができ、結果として狭い庭に広がりを与えています。
狭い敷地条件の中、このような判断をされた建主Mさん。維持管理の問題など、普通ではなかなか出来ることではないと思います。貴重な仕事をさせていただいたことに改めて感謝いたします。
難しい敷地条件でしたが、「建主さんの町に対する想い」と「緑のちから」で、とても開放的な住まいになったのではないかと思います。
この投稿にコメントを頂きました。Comments(2)
Commented by so-sekkei at 2011-05-30 06:21
「緑のちから」もう少し追加します。
Commented by kitamurasekkei at 2011-05-31 09:51
よろしくお願いいたします。
楽しみです。
楽しみです。