木造の耐久性と維持管理
先日、木造建築物の耐久性、維持保全の講習会に参加してきました。
いま木造を含む建物の耐用年数については、地球環境や資源エネルギーの観点などから、ますます長く使い続ける事が求められています。
耐用年数を長くするためには、躯体の耐久性を維持する設計上の工夫と、維持保全を容易に行える仕組みを考えておくことが大切です。
また、定期的な点検、保守、取替等の維持保全計画を設計者が作成して、建主さんに役立ててもらうことが必要です。
キタムラセッケイでは、出来る限り軒を深く出して雨掛りを防ぎことを基本としています。
また、劣化しやすい木部には、耐久性のある材料を使うとともに、耐久性能を低下させる原因となる水分・湿度を長期間継続的に木部に作用させない納まりとして、交換取替が可能な設計を心がけています。
木造建築の寿命を左右するのは、老朽化の原因を早期に発見し取り除くための日々のお手入れ、維持管理です。
引渡し時には木部のメンテナンスシートを建主さんにお渡しして、定期的な点検と、こまめなメンテナンスをお願いしています。