一年検査と経年変化
先週末、竣工して一年が過ぎた「桜並木の家」に一年点検に伺いました。
一年経過して、不具合などないか点検するのが主な目的ですが、建主さんの暮らしぶりや、家の変化などを見させていただくのが、何よりの楽しみです。
建具等で少々調整が必要な部分もありましたが、大きな不具合もなく、大切に手入れされている家の様子が伺えてうれしく思いました。
住まいに使う材料は、手入れは必要ですが、少しづつ年をとって、変化していくものを使いたいと考えています。
外壁は保護着色剤で塗装した板壁
板の反り、釘の抜けも全くなく、問題ありません。
色あせもまだ少ないので、5年目に一回目の塗装をすれば大丈夫そうです。
足元の植栽も落ちついた板塀
植栽のおかげで、雨の跳ね返りも少ないようです。
日が当たる部分の色あせが少し見られましたが、3年目ぐらいが塗り替えの目安だと思います。
デッキの米杉
雨が直接かかる部分は色がわりしていますが、もともと水に強い材料なので、無塗装でもまったく問題ありません。
キッチンカウンターのチーク
天板の反りや割れもなく、安定しています。
もともとロウ成分を多く含んでいるので、水シミなどの心配はほとんどありません。
こまめにお手入れしていただいているようなので、いい飴色になってきました。
床板の唐松
経年変化で赤褐色に変化する唐松板。
定期的にオイルでお手入れされた床板は、しっとりと良い飴色になっています。
木の家の良さは、手をかけながら、住う人と一緒に年をとれること。
これから、5年先、10年先がますます楽しみになるような家になってほしいと思います。
建主Mさん、ありがとうございました。