大屋根
「大屋根でつつむ家」の現場では、屋根工事が進んでいます。
家の立ち姿は屋根の形に大きく影響されます。
階高の低い建物を大きく覆う屋根で、建主Sさんご家族らしい、ゆったりと大らかな佇まいになって欲しいと考えました。
大屋根は、運搬限界の長さ12メートルのガルバリュウム鋼板の立てハゼ葺き。
室内の天井を兼ねた杉の野地板の上に、樹皮を利用した50ミリの断熱材を敷き込み、その上に熱気を排出する通気層をとって、さらに杉の野地板を被せます。
その上に防音目的の樹皮のボードを敷いて、鋼板葺きの工程に移ります。
手間のかかる作業ですが、屋根は一番自然環境の厳しい部分ですので、しっかりコストをかけたいところです。
また、屋根下地は出来上がると見えなくなる部分ですので、接着剤の寿命が心配な合板の使用は極力避けたいと考えています。