木部の塗装
「束間の家」の内部は、柱梁がそのまま現しになった真壁づくり
松本平の眺望を生かすため、南面に大きな開口を計画しているので、室内は少し光量が多めです。
コンパクトな家ですので、明るすぎると隅々まで見えてしまって、かえって窮屈な家になってしまいます。
今回は、狭さを感じさせないためにも木部に塗装をして、落ち着いた雰囲気にする計画です。
昔から行われてきた木部塗装の目的は、大きく二つ。
防腐防水や防虫など、表面を保護して耐久性を上げることと、異なる材種の色合いを統一したり汚れを目立たなくするための美観上の配慮と言われています。
古色塗りイコール古民家調と考えがちですが、もっと気楽に「木部塗装」の可能性を考えてみたいと思っています。
オイルステインで色づけして、ニスや仕上げ塗りの工程を重ね、深みのある色に仕上げる予定です。