銀鼠色
仕上げ工事が進んでいる「縣の家」
外壁は、周囲の木々に溶け込んで松本の景色に馴染む、下見板張りの計画です。
杉の小幅板を少し重ねながら横に張る「南京下見板張り」という工法で、板と板の間に段差が出来るので、雨水が浸入しにくくなっています。
万が一浸入した雨水は透湿防水紙でしっかりブロックして、防水紙の前にある通気層から外部へ排出される仕組みです。
板の反りで外壁面が暴れないよう、木裏を表にして大工さんに張ってもらっています。
木部保護の着色剤は、町中でも違和感が無いよう、落ち着いたシルバーグレイ色。
写真は下塗りで、もう一回色を重ねると日本の伝統色、「銀鼠色」に仕上がります。